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「自分には言いたいことが無い」
「書きたいことが無い」
だから自分はだめなのかと不安になる人がいる。

何も無くてスッキリ! しているなら、
それはそれで、いいことだ。

でも、そこで、不安になったり、
一生懸命表現しようとしている人を
斜にかまえて見るのだとしたら、
もしかしたら、「書きたいこと」の意味を
取り違えているのかもしれない。

何か表現しなさいと言われて、
心の冷蔵庫をあける。

そこには、
カニもなければ、松阪ギュウもなく、
ただ、野菜の切れっぱしが貧相に点在しているだけ、
というときに、

フタをしめて見なかったことにするか、

どこか他人の、
あるいは遠いいつかこうありたい自分の、
冷蔵庫の中身を思い浮かべるか、

無いものは無いと認めてどっかから借りてくるか、

無いと認めて取りにいくか、

それとも「有るものでなんとかする」か。

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ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。